会社員時代の残念なスペック

ベンチャー企業や、エンジニアをリスペクトした粋な会社なら別の話なのかもしれませんが、昔ながらの大きな会社の場合、エンジニアが満足できるようなスペックの作業用PCが与えられることはレアケースです。・・・ですよね?

動かざること山のごとし。まるで重いことが正義であると言わんばかりの作業用PC。いや・・・むしろ逆なのだ。私たちが「急ぎすぎ」ているのだ。この情報化社会に、我々はあまりにも慣れすぎてしまった・・・それはつまり利便性と引き換えに、我々が何か大切なものを失ってしまったことを意味しているのではないだろうか。

などと悟りを開いていると、奴はあざ笑うかのように、慈悲の心もなく、あるいは時に微笑んでいるかのように、ブルースクリーンになる。

フリーランスとして働くと、当たり前の事ですが、作業用のPCも自分で用意する必要があります。これは裏を返すと、PCのような化石・・・おっと間違えた。化石のようなPCを使わないという選択の自由があるという事です。

もう一度言います。自由に作業用PCを決めてよいという事です。素晴らしい!エクセレント!アンストッパボー!!

もうExcelの起動に3分待つ必要がない。もう昼休み明けに固まっていることもない。もう・・・Windows10にもかかわらずブルースクリーンが頻発する恐怖と闘わなくていい。

すばらしい。ああ・・・PCが違うだけで、この世界はこんなにも美しく、色鮮やかに感じるのだ。 アーメン。

という事で、作業用のPCに選択の自由があることがどれほど素晴らしいかはご理解いただけたかと思います。とはいえ、あまりPCに詳しくない人からすると、どれを選んだら良いのかいまいちピンとこないと思います。

そこでこの記事ではそんな方に向けてどういった視点でPCを選んだら良いのかをスペックの観点から解説したいと思います。

おススメのPCってあるの?

費用をケチって作業効率を落とすよりは、スペックの良いものを選んで購入したほうが圧倒的に良いです。ちなみに初心者がスペックで確認すべきポイントは「メインストレージ」「メインメモリ」「CPU」の3つです。

使用用途によって好ましいスペックが変わるので、少し洗い出してみましょう。ちなみに2019年3月時点での情報です。大体2、3年ほど経つとスペックが足りなくなる可能性があるのでその点はご注意ください。

  • IDEとブラウザを開きながら開発するけど、ほかに並行して起動するソフトはない
    • そこまでスペックにこだわる必要はなさそうですが、Chromeの主張が激しいので、メインメモリーを16GB積んでいるとよいかもしれません。
  • IDEとブラウザ以外に、Photoshopなど画像編集ソフトも併せて使用する
    • 同時に起動してシームレスに作業をしたいのであれば、メインメモリーはもちろん、CPUにもこだわるとよいかと思います。2コア4スレッド以上の3.0GHz以上の物を選択すると間違いないです。
  • IDE、ブラウザ、Photoshop、そしてPremiereやAfterEffectも併せて使用する
    • 動画編集ソフトは単体でもかなり重いので、特に理由がないのであれば、ほかの作業と並行して使用するのはあきらめましょう。仮に同時使用するのであれば、4コア8スレッド以上のCPUを購入するとよいです。
  • インターネットしか見ないぜ卍
    • スマホで妥協しましょう。

メインストレージはSSDがおすすめ

OSを載せるメインストレージはSSDを選ぶことをお勧めします。というかSSDを選択しましょう。ちなみにメインストレージなどの記憶媒体は、単位時間あたりに書き込めるデータ量というのが決まっています。

単位時間当たりに書き込める量が違うと具体的に、何がどうなるのかという事を簡単な例で示すと、容量100MBのファイルをコピーする際、1秒で完了するストレージもあれば、10秒かかるストレージもあるという事です。
※実際にはストレージのスペック以外にも様々な要素が関係するのですが、話をシンプルにすると大体上記のような例になります。

基本的にメインストレージと呼ばれるものは、HDDとSSDの2種類があります。2つの違いは簡単に説明すると下記の3点です。

  • 単位時間あたりに書き込めるデータ量が違うという事
  • 値段が違うという事
  • 壊れる主な原因が違うという事

書き込み速度と読み込み速度はSSDの圧勝

単位時間あたりに書き込めるデータ量で言えばSSDが圧倒的に早いです。天と地、月とすっぽん、雲と泥の違いがあります。

先ほどは説明の便宜上、書き込み速度の事しか説明しませんでしたが、読み込み速度も同様に存在し、どちらの速度もSSDの方が速いです。

容量あたりの値段はHDDが有利

値段に関してはHDDの方が安いです。容量によりますが1000GB程度であれば、値段の差は2倍以上に広がります。そのため安いHDDを選択したくなりますが、メインストレージは最後の砦です。コスト削減の最終防衛ラインです。

まずはCPUやメインメモリーで節約できる部分がないかを考え、最後の手段としてストレージで節約することを考えましょう。

HDDは外部からの衝撃に弱い

ストレージが壊れる原因は主に2点あります。外部からの衝撃が加わった場合と、書き込み回数が上限を超過した場合です。

HDDは外部からの衝撃に弱いです。なのでPCを起動中に持ち運ぶと故障の原因になります。運ぶ場合は必ずPCの電源を切りましょう。対してSSDは外部からの衝撃にはある程度強いという特性があります。

ですが「SSDには書き込み上限がある」とよく言われています。ですが、現在販売されているSSDであれば、一般的な使い方をしている場合、特に気にするほどではなく、HDDと同等(3、4年)くらいはもつと考えてよいです。

ちなみに業務用で使用するPCのストレージですが、いつ壊れてもよいように、日ごろからバックアップを取る習慣をつけましょう。

魔のアップデートタイム。人間はこんなにも無力。

ちなみにSSDのありがたみは、Windows10のアップデート時に実感します。というよりHDDの時の絶望感が強すぎて、アップデートがかかると窓からPCを投げ捨てたくなります。

・・・Mhh?具体的にWindows10のアップデートで何かあったのかって?それを聞くのかい?いいだろう。あれは、長編の小説上下巻、そして外伝を合わせても語りつくせないほど壮大な物語(ストーリー)・・・

このまま続けると、「Ohクレイジー、オマエはもっと簡潔に物事を語れないのカ!?本の角に頭ぶつけて、病院送りになっちまいナ。」ってトムから文句言われそうなので、別の記事で改めて書こうと思います。

簡潔に、「Windows10のアップデートが発生するとどうなるのか」を説明すると、バックグラウンドで頻繁に実行されるアップデート時に、単位時間あたりに書き込めるデータ量がHDDの場合は上限値まで使い切ってしまうのです。

つまり、バックグラウンドで行われているはずのアップデートが、メインの作業に影響を及ぼし・・・というより動かなくなるので、その間ほとんど何もできない状態になるのです。

こうなると我々は無力。圧倒的無力っ

きっとそう、天下のマイクロソフトが、我々にコーヒーブレイクをプレゼントしてくれたのだ。そう思って、ひたすらお湯を沸かす事しかできないのです。

このように、いくらCPUやメインメモリーが良くても、ストレージが悪いと、PCはただの金属と半導体の塊へと成り果てます。最早、そいつらに存在意義はなく、そこにあるのは、自己満足であり、果ての無い矛盾であり、虚無なのです。

なので、できる限りSSDを選択するようにしましょう。

PCって実際にお店で見て買う必要あるの?

最近はスペックを詳細に公開してくれているところがほとんどなので、それを見て判断できる人は、お店に行く必要はありません。逆にスペック表を見てどれを買ったらよいか判断できない人は、店員さんがアドバイスしてくれるので、お店に行きましょう。

とはいえ、お店には思わぬ掘り出し物が売っていたりするので、私はたまにお店に足を運んでいたりします。結構お店の人とも仲良くなれるので、そこで情報を仕入れたりもできます。

店員さんは物を売るエキスパート。フリーランスのエンジニアは学ぶことが多い!

当たり前ですが、店員さんはお店の物を売ることが仕事です。どのようにして物を売るのかを、売られる側の立場から学べるチャンスです。

仮に営業が下手な人にあたっても、それはそれで学ぶことが多いので良いことづくめです。技術だけでなくこういったコミュニケーション能力も武器にできるようになると、現場で重宝されるようになります。

中古品を買っても大丈夫?

趣味で使用するPCを中古で買う分には特に問題ないと思うのですが、業務用で使用するなら、あまりお勧めはしません。コスト面で中古しか選択肢がない場合は、2,3世代前の新中古を買うとよいです。

2,3世代前のPCは現行のスペックと比べても遜色ないことが多く、ストレージの書き込み回数も多くはないはずなので、突然壊れるようなリスクは低いかと思います。

ちなみに中古品を購入するときは、可能な限りお店で現物を確認したほうが良いです。特にノートパソコンはキーボードやタッチパッドが交換しにくいので使用状況を確認しておかないと後悔することになるかもしれません。

まとめ

というわけで、フリーランスの人は会社の事情とかいろいろ考えずに、好きなPCを選べる権利があるのだから、もっとそれを楽しもうよ!という記事でした。

選定の基準としては「ストレージ」→「メインメモリ」→「CPU」の順にお財布と相談しながら決めるとよいです。PCの移行作業は割と時間がかかるため、なるべく良いスペックの物、長く使える物を選ぶようにしましょう。